HOME > 梅錦を知る >  梅錦ブログ > おいしい話 > Vol. 210 ベルギービール


サイト内検索


梅錦を知る

社長のページ『おいしい話』

Vol. 210 ベルギービール

【2015.12.10】


 ベルギー・ブッリュセルで市庁舎前の広場・グランプラスの観光をすませ、早速色々なベルギービールを飲める店に行きました。お店に入りまず驚いたのはグラスの形が醸造所毎に違い、またその形もビールグラスとは思えない形のものもありました。トランペットを思わせる口が広がっている背の高いグラス、長靴形、木の取手が付いたものまでありました。グラスの形だけでなく中身も多様でした。ランビック、ホワイトビール、レッドビール、アンバービール、ゴールデンビールなど色で分類しているのも分かり易く興味を沸かせます。フルーツビールや長期熟成ビールもありました。

 フルーツビールも単に混和するだけでなく、一度ビールを造り、果実を加え二次発酵をさせます。サクランボのフランボアーズやラズベリーのクリークもビールなので驚きました。
今まで持っていたビールの概念をはみだしていて、UMENISHIKIビールが造る自由度が大きいと思いました。
ベルギーに多様なビールがあるのはビール醸造の歴史が遺産として残ったからではないかと思いました。ホップの栽培が難しい気候であること、輸入ができない時代にはハーブを使いました。その中にはオレンジピールとコリアンダーを使ったホワイトビールがありますが、UMENISHIKIビールのブロンシュは伊予柑ピールとコリアンダーを使ったビールです。(日本の酒税法の表記では発泡酒です)

トラピストビールは修道院で造ったビールですが、ベルギーではトラピスト会修道院で造られていて、世界に輸出されるようになり一つのカテゴリーになるほど有名になりました。1996年にトラピストビールと名乗れるビールは8醸造所だけに規制しました。6醸造所がベルギーにあり、オランダとオーストリアに各1醸造所があります。修道院ビールはドイツにも沢山ありますがカテゴリーとしての呼び名はないようです。
ベルギーの人口は1120万人ですが、クラフトビールの醸造所は120もあるそうです。多様な味が数の多さにつながったのだろうと思います。

水が悪いヨーロッパではフランスなど南の地域ではワインが、北の地域ではビールが水代わりに飲まれまれました。修道院がビールを造るのは断食のとき栄養源として命の水として飲まれるので、液体のパンとも呼ばれました。修道院ビールがビール醸造所の発祥だそうですが、日本でも奈良の僧坊酒が日本酒の発祥になったことと機を一にします。教会やお寺が時の権力との結びつきが深かったことも醸造特権を持ったのでしょう。ベルギービールは種類が多いのですが、そのベルギーでも自国消費の3分の2はピルスナータイプだそうです。

アメリカのクラフトビールもホワイトビール、レッドビール、ゴールドビールが売れた時代があります。アメリカに行った時にトラックにこれらの色を動物の絵で表記してある配送車を見た時不思議に思いましたが、アメリカのクラフトビールもベルギービールにルーツがあることを後になって知りました。ベルギーの小麦のビールにホワイトビールがありますが、その代表としてヒュウガルテンホワイトが世界に知られています。

クラフトビールは上面発酵ビールが多いのは発酵期間が短いので、タンクの数が少なくてすむことが元々の理由でしょうが、いろいろの原料を自由に使えること、香りが華やか味もバラエティーに富んでいることがクラフトビールブームの理由でしょう。いまはアメリカで造られだしたIPAが通称になっているインデアンペールエールが急に有名になり日本でもブームいっていいほどクラフトビール醸造所が次々発売しています。

 ビールといえばピルスナータイプのビールしか思い出せないアンチテーゼとしてクラフトビールが造られるようになったのだと思いますが、ベルギーで生き延びた歴史の遺物がアメリや日本で復活したと考えると面白いのではないかと思います。
 


  • 梅錦商品紹介
  • 梅錦オンラインショップ

梅錦山川株式会社会社情報

  • 会社概要
  • 社歴
20歳未満の方へのお酒販売はお断りしております。

ページ先頭へ